VPCは道順と門番で読む
ネットワークの混乱は、サブネット名ではなく経路と許可を見ればほどけます。まずルートテーブル、次にSecurity Groupの順に追います。
TL;DR
- VPCはAWS内のネットワーク空間
- public/privateはデフォルトルートで決まる
- NATはprivateから外へ出る出口
01VPCは区画、subnetは住所の範囲
同じVPC内でも、役割ごとにネットワークを分ける。

VPCはAWS内に作るネットワーク空間、subnetはその中のIPアドレス範囲である。教材構成ではALBやNATをpublic側、ECSなどをprivate側に置く。
順序: 「どのsubnetにあるか」だけでは判断しない。関連付けられたルートテーブルを見る。
02public/privateを決める道路標識
0.0.0.0/0 の宛先が外部通信の性格を決める。

| サブネットの性格 | 0.0.0.0/0 の宛先 | 意味 |
|---|---|---|
| public | Internet Gateway | インターネットへ直接の経路を持つ |
| private | NAT Gateway(または経路なし) | 外部から直接到達させない |
NATの誤解: NAT Gatewayはprivate subnetに外から入る入口ではない。private側から始める外向き通信を中継する。
03通信には表門と裏門がある
ネットワーク許可とIAM許可を混同しない。

| 通信例 | 教材上の整理 | 主に確認するもの |
|---|---|---|
| ECS → RDS | 表門: ネットワーク接続 | RDS SGがECSのSGを許可 |
| ECS → S3 / Secrets Manager | 裏門: AWS APIアクセス | タスクロールなどのIAM権限 |
Security Groupは「どのリソースから、どのポートで来てよいか」を置く場所。IPを広く開ける前に、送信元Security Groupで絞れるかを考える。
結論
- VPCは区画、ルートテーブルは道順、Security Groupは門番。
- public/privateはデフォルトルートの宛先で判断する。
- NATはprivate側の外向き通信にだけ使う。